企業看護師への転職
企業看護師も、看護師には人気の働き方です。企業看護師とは、病院などの医療機関ではなく、一般企業や工場の医務室などで働く看護師になります。従業員が体調を崩したときの対応を行ったり、健康診断の手配、健康のための啓蒙活動などが主は仕事になります。企業の就業時間と同じなので、夜勤などのない比較的規則的な勤務ができるのも魅力です。
ただし、この企業看護師はかなり競争率が高くなります。土日祝日休みで仕事もそれほど忙しくない、夜勤もないなど、病院の看護師にとっては働きやすい待遇が揃っているからでしょう。企業看護師を置く企業はやはりそれなりの規模の会社になりますから、大手企業で働くことができるという安定性もメリットです。とはいえ、ほとんどの会社では企業看護師は多くて数名、中には1名だけというところも少なくありません。求人が出る場合はほとんどが欠員補充であり、欠員が出ないと求人が行われないのが一般的です。つまり、企業によっては看護師求人を出すのが数十年に1度ということになります。企業看護師を置くような大手企業は限られますし、その欠員補充となると求人の数が少ないのも分かるのではないでしょうか。
実際、街で見かける看護師求人で企業看護師を目にすることはほとんどありません。こういった人気の高い求人は、看護師求人サイトなどの非公開求人で行われることが多いためです。登録者のみが閲覧できる非公開求人には、通常の求人よりも条件の良い求人が多いので、まずは登録してみるのが良いでしょう。登録は無料ですし、登録後に担当のコンサルタントに企業看護師になりたいという希望を伝えておけば、求人が出た時にいち早く連絡がもらえる可能性もあります。求人数が少なく、人気の高い企業看護師は、いかに求人情報をゲットするかが大切ですので、出来るだけ情報が得られるような環境を作っておきましょう。
ただし、企業看護師になった場合は医療行為を行うことはほとんどなくなりますので、看護師としてのスキルアップは難しくなります。しばらく企業看護師として働いた後に病院勤務に復帰する場合、その期間は看護師としてはブランクのように扱われることもあるでしょう。